ひと目惚れした
Croc Rod
ワニ☆
ワニ☆
ワニワニ☆
ワニ☆
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ワタスとワニ子供の時分・・今は亡き兄に苛められてばかりだった私は弟が欲しくて仕方が無かった。
もし、私に弟が出来れば決して苛める事も無く可愛がるのに・・。
・・そう思っていた。
弟を欲しがってもその気の無い両親。そんな時、暮らしの手帳に作り方の載っていた猫のぬいぐるみが欲しくなり・・弟を諦める代りにコレを作ってくれと頼み、、母もそれを了承した。
・・しかし、その約束は何年経っても果たされる事は無かった。
作るのが面倒臭かった母は型紙を無くしたとウソを付き
(数年前に発見今でもどこかに眠っている)代りに何かぬいぐるみを買ってあげると言う事で・・しぶしぶ承諾した。
そこで、デパートへ行きぬいぐるみ売り場を物色していて一目惚れしたのがワニのぬいぐるみであった。
名前を「わに太郎」
(そのまんま)と名付け、毎日一緒に寝て・・祖母に編み物を教わり帽子やらマフラーやらを編んであげては可愛がっていた。
その事が面白くなかったのだろう・・兄はある日私の留守中にわに太郎の手足を全てもぎ取ってしまっていた。
「わに太郎は死んだ。今は手足が無いミノムシ太郎だ」
・・どれだけ泣いたか覚えていない。。
で、Croc Rodの隣に写っているワニは元はボールペン。叔母からのお土産だったろうか?私はダックスフンドで兄はワニだった・・私のものは当の昔にロスト。。兄のワニボールペンは私が¥1000程払って譲り受けたものである。
最も私がワニを欲しがってもダックスフンドで我慢させられた訳だったのだが・・当時の幼少の私ではきっとダメにしてロストしていた事だろう。。
兄の悪口を書いている様だが・・実は信じられない程優しい時が時折あった。
実はそれこそが兄の本質であり、あるいは学校やら受験のストレスが無ければ・・とは思わないでもない。
・・そう思ってしまう私が甘ちゃんなのだと言えばそうなのかも知れないが。。
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